連合撤退でイラク防空に空白の懸念、引き渡しの前倒し要求も
国際有志連合が9月末に撤退したことで、イラクの防空体制に最大約6か月続く可能性のある空白が生じる懸念が浮上している。政府は新装備の購入を進める一方、クルド側やバグダードは引き渡しの前倒しを求めている。

国際有志連合が9月末に撤退し、エルビルを含む地域の防護に用いられていたシステムが引き上げられたことを受け、イラクでは防空体制に最大で約6か月続く可能性のある空白が生じるとの安全上・政治上の懸念が浮上している。
連邦政府は新たな防衛装備の購入契約を結んだと述べているが、公式・非公式の見積もりでは、これらの最初のシステムが到着するのは来年初めまで見込めない可能性がある。軍事専門家は、装備の統合や指揮・統制システムの構築、要員の訓練にさらに約3か月を要する可能性があり、実際に生じる空白期間はそれだけ長引くと指摘する。
この文脈で、クルディスタン地域の指導者ネチルヴァン・バルザーニは、アルビルで開かれた中東研究所フォーラムに参加し、連邦イラクと地域の両方をカバーする効果的な防空体制の確保を求め、『国家が自立できる(الوقوف على قدميه)』と強調。バグダードに対して手続きを前倒しし、武器が国の管理下に留まることを保証するよう要求した。
こうした要請は差し迫った性格を帯びている。先週、アルビル近郊のイラン系クルド人難民キャンプが爆発物を搭載したドローン2機による攻撃を受けた。負傷者は出なかったが、防空の隙を突いて同様の攻撃が行われる懸念が再燃した。
観測筋は、この問題への対応が連合撤退後の段階を政府が管理する能力の早期の試金石になるとみており、同時に武装や訓練、情報共有の分野で二国間合意への依存の程度をめぐる政治的議論が続いている。



